
症例・分析:
24歳 男性
子供の頃からの頭痛
小学生の頃から偏頭痛があったが、この3年間は肩こりも強くなり、前頭部と後頭部頭の頭痛が強くなり、心配になり脳神経外科に来院する。
レントゲン撮影すると、頚椎4番に軽度な滑り症が見られた。ストレートネックも見受けられた。
首を前後左右に曲げても症状の変化はない。ただ、運動すると頭痛が強くなるようである。
施術:
脳神経外科医師よりCT画像での脳へ異常はないとの報告受け、症状や検査から緊張性頭痛と偏頭痛の混合型の可能性が高いと判断する。
方変位を前方へモビリゼーションを行い頚椎1番の右側方への動揺性を取り除く。上部胸椎から頚椎下部後弯の後方から前方への関節可動性を付けるためのトレーニングを行う。そして後頭下筋群の拘縮をリリースする。また運動時に頭痛が発生することからも呼吸との因果関係がありそうなので腹式呼吸のトレーニングも行う。
セルフケア:
運動時に頭痛が発生することからも運動はしばらく避けてもらい、日常で深い呼吸の習慣を身につけてもらう。またPC作業が多いため、胸を開くエクササイズとお腹から頚椎前部の筋群リリースさせるエクササイズを処方する。
また、頚椎滑り症改善の目的で、博士まくらを使用してもらう。
予後:
初めの施術で頭痛が楽になり呼吸も深く吸えるようになる。まだ初めての施術であるので効果は見えていませんが、この若い世代の頭痛が呼吸と関係していることが多いので、今回取り上げて見ました。頭痛薬を減らしながら、改善できればと思っています。
また、この症例は後日報告いたします。
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