症例・分析:
30歳 女性
頭痛と肩こり
以前から偏頭痛があったが、この1ヶ月前から肩こりと後頭部頭痛が強くなり、心配になり脳神経外科に来院する。
レントゲン撮影すると、頚椎に過剰な後弯(ストレートネックより強い逆カーブ)と巻き肩が見受けられた。
頚椎前屈で首から肩に張り、後屈で後頭部に詰まった感じの痛みあり。右回旋で左頚部に筋緊張。
施術:
脳神経外科医師よりCT画像での異常はないとの報告受け、可動域検査からも緊張性頭痛の可能性が高いと判断する。
頚椎のアライメントを整える目的で、頚椎1番の右側方への動揺性を取り除き、頚椎4〜5番の後方変位矯正と上部胸椎から頚椎下部後弯の後方から前方への関節可動性を付けるための矯正を行う。そして後頭下筋群の拘縮をリリースする。
セルフケア:
PC作業が多いため、胸を開くエクササイズとお腹から頚椎前部の筋群リリースさせるエクササイズを処方する。
パソコンの作業姿勢を指導する。パソコン画面を上げて目線がまっすぐ前を見るようにしてもらう。椅子の高さや座り方も変える。
また、ストレートネックを少しずつ軽減するために博士まくらを使用してもらう。
予後:
施術は月に1回を3回行う。頭痛は消失する。服用していた偏頭痛薬は飲まずに済むようになる。
施術後から博士まくらを使ってもらっているが、はじめは、後頭部に圧迫感があったか。現在は心地よく眠れている。仕事中の姿勢もできるだけ顔が前に行かないように指導し、それを継続してくれている。
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